ストーリーに対する感想

IDOLiSH7のメインストーリーは3部まで読み終えた。

3部の途中から、課題ライブはライフを失わずにやり直せる仕組みを知り、そこからは課題のライブを無駄なくクリアできるようになり、あっという間に読み終えた。

3部のストーリー展開ホントに目紛しかった。

 

今は、イベントとかをこなす日々。あと特別ストーリーとかを読んでる。1部に付随している隙間のストーリーはまだ読んでない。

 

予想はしてたけど、ストーリー読み終えたらやっぱりカード収集ゲーム化するよね。

 

さて、今日は、とりあえず公開されているメインストーリー読んでしまったし、IDOLiSH7のキャラクターやストーリーについて、グダグダ感想を述べようかと思います。

 

IDOLiSH7は面白いと思います。なにが面白いのだろうかというと多分1つはきちんと読ませていくだけのチカラがある文章と声優さんの声の演技だと思っています。

立ち絵差分と軽いBGMだけというガラケー時代からなにも変わらぬ女性向けゲームのストーリーパートの画面。背景画も使いまわすので、物語の場面が昼なのか夜なのかさえも見失う時も多々ある中で、ダレさせずに読ませるテンポと展開はなかなか良いと思います。

 

ただし、前にも書いたけど、キャラクター全員に生い立ち背負わせ過ぎていて、正直なんかしょっぱいよね。辛気臭いというか。

 

暗くなり過ぎないようにバランスは取られていて、しょーもない軽い会話や謎解き的な展開も組み合わせながらではあるけど、兎に角、重苦しい話が全員に用意されていて、文字通りしんどい。まさか当て馬グループ全員にまで「過去の苦味」を用意してそれをわざわざ文字に起こしてプレイヤーに読ませるとは思わなかったよ。重いっつーの。

 

用意した心的な背景を全部描く必要はないのに、全部出さずにはいられないところがこのゲームの作り手のツメの甘さな気がする。

 

アイドルやってる子供達ばかりではなく、いい歳した大人たちさえも、過去に縛られまくっていて狂気の沙汰。縛られまくった大人たちの手の内で踊らされてるアイドルたちという図式になってきていて、気持ちが悪いんですよ。

 

故に、私の中ではIDOLiSH7のストーリーは「何もない地図の上に新しい何かを描く明るい未来」じゃなくて、「可哀想だった過去を何度もなぞり、擦り切れたソレを許すための未来」でしかなくて、

なんだかなぁと思うことがある。

 

しかし、全体的には悲壮感とか暗さが少ないのが不思議なところ。多分、1番決定的にカタルシスを残すであろうシーンは案外どれもカットされるかアッサリいつのまにか解決済みになってるから、サラッと過ぎてしまうんだよね。葛藤してるところばかりがクローズアップされているわりに、その後が軽いのよ。おかげで読み手は無駄な深追いをせずに済む。

あと、全く病む様子がない強いポジティブキャラがきちんと配置されていて真っ当なことを言うからかな。十とか八乙女とか、三月とかナギとか。バンリとか岡崎さんとか姉鷺とか。

そのほかは全員闇落ち手前の方々。

 

おっと、大事なことを忘れていた。

ストーリーの根幹は、アイドルたちが徐々に知名度を上げていくさまとか、絆を強めていくさまとか、グループとしての成長とか(成長してる感は薄いけど。苦笑)、挫折とそれを乗り越えていくさまとか、窮地に陥っては仲間の救いで助けられる様子とか、そういうことだから、まあキャラクターの生い立ちにまつわるエトセトラは本来なら枝葉なわけよ。(枝葉のわりに目立つけど)。

だから基本的に勝利とポジティブを繰り返すから、物語は全体を通して明るい。

 

次回こそはこのゲームをちゃんとべた褒めしたいと思います。できるだろうか。