避けては通れぬが語るには微妙な話

つまりIDOLiSH7というゲームは、後ろ暗いのかどうかという話。

 

今のところ私は普通に楽しくアイドリッシュセブンというゲームをプレイしています。普通に楽しく。のめり込むほど夢中なわけでもなければ、毛嫌いするほどの執着もない。ゲームは楽しんでるけど、今のところ課金してないし、グッズにも興味ない。いや、まあ、無料でガッツリ楽しませていただいているので、そろそろ少しは課金しないと申し訳ないかなとか思ってるけどね。でもさ、運を天に任せるしかないガシャにお金かけるのってギャンブルよりタチ悪い気がするから苦手なのよ。苦笑。

 

話がズレた。

そんな私が思う、アイナナ初期に起こった炎上について。今更持ち出さなくてもいい話だけど、今なお根強いアンチがいらっしゃるのがなかなか興味深いので。

 

ゲームの歴史に詳しくないので、どうしても説得力に欠けるかもしれないけど、私の知る限り、ゲームの業界は昔から、ひとつなにかがヒットすると凄い勢いで二番煎じが出てくるし、そして面白いくらいに柳の下にドジョウがいるという、節操の無いにも程があるようなヒットが生まれやすい業界だなぁという印象が、昔々からある。子供相手だからなのかな。アニメや漫画よりもオリジナリティに対するプライドが低いよね、ゲームのシステム作りがメインだからかなぁ、と思っておりました。そしてそれが流れを作り模倣とオリジナリティを交錯させながら淘汰されていきジャンルとして定着するようなところがある。のかな?

 

昔はそれでも良かったのかもしれませんが、今の時代はそういうのはすぐにバレるから、そろそろその辺リテラシーを高めていただきたいかも、と思う次第です。ゲームの質を上げることと同じくらいにゲームの世界観にも気を使わなくてはいけないという。無料ゲームであっても。…そう思うと世知辛いな。

 

あと、アイナナに関していうと、炎上するほどに、模倣された側も模倣した側もプレイヤーというかファンの気持ちが熱かったんだなぁと。良くも悪くも。やっぱり、子供相手の業界だからなぁという部分があるよねぇ。若者の情熱って真っ直ぐだからひとつ躓くとポッキリ折れてしまうというか。すでにオトナなわたくしなどは、ほんとに、いやまあ、文字には出来ないけど。苦笑。

 

ただし、絶対的にダメなことはある。

 

これはアイナナに限らず、ゲーム業界に限らず、アニメや漫画に限らず、全ての業界に言えることなのですが、

身勝手なトレースは絶対にダメです。

やるならきちんとスジを通す。

つまり権利者の許可を得ましょう。

最近は、どんなアマチュアでも簡単にトレースで描くことが出来るせいで、本当にきちんと絵を描ける人が減るというかいなくなったなぁと思います。みんな下手。

簡単にトレースできるようになったのに、トレースすることがどれほど危険なことなのかについての知識が無い人が多過ぎる。

絵を描く人は、知的財産権について著作権肖像権についてを学ぶまではトレースはしちゃいけないとかそういうルールを設けたほうがいいと思うほどに、学ばないバカが仕事で絵を描くことが多いですね。

故に、もう10年以上前から、特にアマチュアに毛が生えたレベルのノボセた絵師を使うソーシャルゲーム業界において、トレース問題での炎上が常にどこかで燃えているほどに絶えず出てくるのです。バレてないだけで、ヒットしてないタイトルにもたくさんそういうのがあると思います。私も昔、別のゲームですがトレース問題で燃えた絵師さんのイラスト検証したことある。苦笑。わざわざ誰かに晒したりはしなかったけど、トレースって違和感があるのでカンタンにバレるんだねーと思ったなぁ。

 

そんなわけで、アイドリッシュセブンの初期における炎上についての私の感想は、

キャラ設定の既視感は、女性向けゲームのキャラはだいたいいつもそんな感じで似たり寄ったりだから気にも留めなかった。人物の表面上の設定って、そういくつも種類あるわけじゃ無いから、あとはゲームしてみてからそのキャラの個性を見出せたらいいんじゃない、くらいの気持ちです。

トレース問題は、ほんと毎度のことながらよく見つけてくる人いるなぁということと、見つけられてしまうことがあるのはもういい加減業界的にわかってるだろうから、作り手側もなにか対策とりなさいよ!という思い。

グッズのことについては、アレです。安い素材を使うからそういうことになるのです。型からオリジナルにしようとすると金がかかるから初期はそういうこともあるのかもしれないとか思っちゃったけど。香水の件は分からないことが多いけど、ちゃんと発売させることが出来なかったのは運営側が悪い。

運営だかプロデューサーだか原案者だかの、作り手サイドの夢女子化からくるさまざまな噂については、ほんとにねぇ、作り手はもっと大人になってくださいと言いたい。別にいいんですよ、作り手が作品に思い入れがあっても、カメオ的に作中に自分を投影させてみたくなってちょっとやってみちゃったりしても。別にいいんですけど、やるなら世の中にバレないようにしないとダメよ。仕事とプライベートは区別するの。姉鷺さんも言ってたでしょ。

 

きっとね、アイドリッシュセブンに夢中になってしまった若い子たちは、自分の気持ちとの折り合いがつけられなかったんだと思います。私はゲームにそこまで純粋な思いを抱くことが無いから、よく分からんけど、自分が若い時、好きなバンドが解散するときとか、それがバンドメンバーの不仲だからとか、ファン同士のマウント合戦とか見て傷ついたことが、…いや別に傷つかなかったな私。でも、たぶんそういうのに似てるのかなとか思ったのでした。

 

若さって素敵よね。

というのが結局のところの私の感想なのでした。ババア感が凄い。