アイドリッシュセブンから考える現代の親と子の関係

とか、そういうことを考えてしまうほどに

アイドリッシュセブンに出てくる子たちは

親子関係に問題がある人が多い。

 

そして私はふと思った。

最近の若い子に話を聞くとステップファミリー育ちが思いのほか多い。血の繋がらない親や兄弟を持つ人が思いのほかいる。

今のオトナは離婚しやすいし、離婚してからわりとすぐ次の恋愛始めるし、再婚にも意欲的なんだなぁ。

 

そんなリアル大人の事情は置いておくとして。

 

アイドリッシュセブンの物語に出てくる人物を親子関係に焦点を当ててみてみる。

 

まず、マネージャーの紡。片親育ちだ。母親は八乙女社長と何にかしらあったっぽい。八乙女の片思いなのか、八乙女と付き合ったのち破局して小鳥遊と結婚したのか。八乙女の息子である楽のほうが紡より年上ということは、紡の母が存命かつ健康なうちに八乙女宗助は楽の母親と結婚して子をもうけていることになる。八乙女と小鳥遊と紡の母のトライアングルは考えれば考えるほど複雑だなーとは思うが、物語にするにはちょっとフレッシュさに欠けるから公式に描かれることは無いだろうなぁ。

 

ついでだから八乙女楽について考える。楽の親権は父親である八乙女宗助が持っている。八乙女パパと楽の母親は離婚済みだ。いつ離婚したのかは不明だが、こちらも片親育ちということになるのだろう。しかし楽はマメに母親の実家の家業を手伝っているところをみると、八乙女パパは何だかんだで優しいのかな。それとも親権だけもらって養育は母親がしてたのかな。まあ、どちらにしても、楽を挟んで元夫婦切っても切れない距離にいるんだろうな。そして楽の性格はきっと母親譲りなんだろうなぁ。江戸っ子気質。お母さん顔もきっともの凄く美人なんだろうなぁ。

 

さて小鳥遊事務所IDOLiSH7のほうに戻そう。

 

まずは和泉家。唯一の一般家庭らしい一般家庭。洋菓子店という情報しかないけど、おそらく両親健在で家族仲がいい。兄弟の仲も良い。普通、あれほど性質の違う兄弟なら色々こじらせて、いがみ合ってもおかしくないレベルだと思うのよね。一織のブラコンはまあ理解出来なくはないの。弟って兄を意識して生きてくもんだろうし。それでいて、おそらく全般的に普通の人であった三月が、奇妙なくらい出来の良い弟を心から可愛がってるのがホントに素晴らしい。お母さんどう育てたんですか?て聞きたい。んで、一織と三月が物語の中でベタベタし過ぎないのも素晴らしい。兄弟ってそういうもんよねーて思うし親御さん良い人なんだろうなぁと思うのでした。笑

 

その正反対みたいなのが、二階堂大和さん。家庭環境に不穏なものしかない。苦笑。その割にわりとまともな感性を持っているのは素晴らしいとは思う。大和の設定は戦前戦後の昭和みたいだよね、銀幕スターの隠し子とか。 そしておそらく一番ボンボン育ちなのも実は大和だと思ってる。一人で切符買えない的な、朝丘雪路みたいな感じだ。自分を溺愛してくれた父親に対する愛憎とか、ユキりんの首絞めるほどに思いつめてたいざこざは、父親の引退宣言でアッサリ解決したのにはなんか拍子抜けした。千と大和が初めて顔合わせた時っておそらく千はデビューしたての新人。新人でさえ大和は千葉の息子と知ってたということは、もうさ、小鳥遊社長や八乙女パパが知らないわけないと思うのよね。そう思うと、小鳥遊社長の腹の中って怖い…とか思ったりする。八乙女パパより音晴さんのが腹黒いんじゃないのかな。笑

 

環については、色々言うのもどうかなーとは思っている。わりと公式が詳しく説明入れてるからね。環の家庭環境は可哀想だからなぁ。それはさておき、環の描き方は面白いなとか思っています。清々しいほどにガキっぽくて、初期の頃は喋りもトロいし、妹への思い入れもなんかいき過ぎていて、バランスの悪さがまた青臭くて子供、まさしくティーンエイジって感じでした。妹のほうがよほど大人の事情把握出来てるし(つまり作り込みが甘い)、環はちゃんとキャラとして作り込まれてる感はあります。成長もしてるし。誰にも興味なさそうで誰よりも他人に対して敏感で、弱ってるメンバーがいると気になって付き添っちゃうところとか、まさに犬っころ!あれでお兄ちゃんだなんて信じられない。バランスの悪さが親不在っぽさを感じさせますかね。なんとなく。

 

壮五は、まさかお父様のキャラ絵まであるとは思わなかったよね。笑。お父様よりもおじ様の顔のほうが気になるんですけどね。

まあ、あのお父さんとの対峙もなー、お父さん厳しすぎというか、あんな頑なになるのっていまどき無いよねぇ。そんなに親子関係こじらせたいんか。お父さん大人なのに、あげ足ばかりとる子どもみたいなこと言うし。というかさ、いまどきの大企業はさ、世襲制じゃないから。御曹司とて一個人としてやりたいことさせてもらえるもんだけどね、今の日本では。こんな御曹司ネタで釣り上げるのってさ、古い。どこの国の話なの?て思うわけですよ。日本には財閥も無いから。大ホール持ってる大企業でも、経営は社長1人でやるわけないし、ホールの使い道とか御曹司の口利きでどーにかなるもんじゃないから。夢見すぎだろって思いますけどね。いまどき、生まれ育ちのせいで身動き取れなくなるのなんて、国家元首とその身内くらいなもんだ。

 

その遠い異国の国家元首の身内であるらしいのが、ナギくん。ナギくんに関しては別途語りたい。

 

七瀬陸に関しては、家庭崩壊が酷過ぎて。苦笑。陸の両親なかなかのクズだよなとほのかに思います。天についてもさ、いくら借金あったからって、いくら本人が行くと言ったって、まだ義務教育受けてる年齢の我が子を手放しますか??その後天は一度も帰ってない風でしょ。まだ12歳だった天の思いたるや。それで、陸まで芸能人になりたいとか言い出したら、普通反対するでしょ。歌や踊りで生きていくことの困難さを誰より身にしみて知ってるのが陸の両親だと思うんですけどね。それで陸は身体が弱い。遠く離れてる天でさえ陸に芸能活動させるのをあれほど反対してんだよ?近くにいる親ならもっともっと反対するでしょ??しかも天が家を出た理由を両親は理解しているんでしょ。ならば、それこそ壮五のお父さん並みに反対するのが親ってもんじゃない??そう思うと陸の親って結構あかんタイプなのかなと。緩すぎるというか。

 

天についても、そのうちもう少し語りたい。

 

ツナシ龍さんについて。こちらも両親は離婚済み。龍の落ち着きっぷりからすると、離婚は龍がある程度分別つく年齢になってからなのかな。そして、父親をリスペクトしてるところを見ると、母親が男作って出て行ったんだな。んで、母親はその男と再婚したと。それがホテル王だったと。

凄えなお母さん。成人してる息子がいるってことは、お母さんの年齢はおそらく40代半ばから後半だ。元夫のもとに龍を含めて4人の息子を置き捨ててまでして手に入れたかったホテル王の妻の座か。エグい。

そして龍の父親は、嫁に逃げられた上に船失って借金。エグい。その借金を返すためにタレントになる長男の龍。エグいな。普通そんな家の長男なら余裕でぐれるわ。家族の絆なんて信じられなくなるだろ。龍があんなに素直ないい子なのは奇跡みたいだな。龍の多少お節介が過ぎる性格も許そうじゃないか。

 

あれ?ちょっと待って。アイナナキャラの親って思いのほか不倫多くない?龍の母に大和の両親、もしかするとナギのところもだよね。12人、というかリバーレ先輩は大人だから親の話出てないので、実質10人のうち2人か3人に不倫親持ちって。ちょっとどうなの倫理観。

 

そんなわけで、私の主観から見るアイナナキャラの親のクズ度ですが、ワースト順に

環父>>(九条)>>龍母>陸両親>>大和両親>龍父>>壮五父>>>八乙女宗助>楽母>小鳥遊音晴>>>>和泉両親

という感じです。ナギは含めてません。